知りませんでした。戸籍がない人がいるということを。
先日、役所に置いてあった色々なパンフレットを何気なく見ていたら、
パンフレットに「あなたの戸籍をつくるために」「無戸籍の方へ、あきらめないで」
????? どういうこと?と思いました。
戸籍がない人がいるの?
戸籍がないってことは、日本に存在してないってこと?
そもそも、戸籍とは
人が、いつ誰の子として生まれて、いつ誰と結婚し、いつ亡くなったかなどの
身分関係を登録し、その人が日本人であることを証明する唯一のもの。とそのパンフレットには
説明がありました。(法務省のパンフレットです。)
戸籍がないと、原則として住民票やパスポートは作れません。資格を取得するとき等にも
戸籍の証明を求められます。そして、相続の手続きの時にも。(法務省のパンフレットより)
何よりも、存在が認められていない。
戸籍がない、無戸籍になってしまう原因の多くは、出生時の親の事情によることのようです。
出生の届出がされていないために無戸籍となってしまうのです。
しかし、戸籍はつくれると言うことです。
「無戸籍相談窓口」が法務局に設けられており、相談の門戸は開かれています。
そのためのパンフレットが今回たまたま目にしたパンフレットだったのです。
戸籍には、本人も知らなかった事実がしっかりと記載されているのです。
初めて「戸籍謄本」というものの存在を知ったのは、小学校の高学年の頃かと思います。
私の父方のいとこが、高校入学の時に「戸籍謄本」を見て、自分の母親が生みの親ではなく
育ての親であることがわかって、大変なショックを受けたということです。
生みの親は、いとこが生まれて間もなく病死し、叔父がその後再婚したのです。
私自身もその話には驚きがあり、今でも記憶として強く残っています。
決められた手続きをすれば、戸籍には事実が記載されるわけで、
手続き漏れがあると、戸籍さえ作成されなくなってしまうのですね。
今まで、必要に応じて戸籍謄本等を取得していましたが、
自分の存在証明としても自分の歴史としても、なくてはならない大切な物であることを実感しました。
そして、世の中には色々な境遇の人がいることを改めて知ることができました。
おひとり様にとっても戸籍の確認は大切です。自分が知らない相続人がいるかもしれませんよ。