「終活」。2012年の流行語大賞のトップテンに選出された言葉です。
お笑い芸人のスギちゃんの「ワイルドだろぉ」が年間大賞を受賞した年。
私個人では、2012年は妻が亡くなった年でもあり、「ワイルドだろぉ」は記憶にありますが
「終活」という言葉は知りませんでした。
そして、今でもこのワードがあまり好きになれません。
自分としては、前向きな捉え方をしていても、人によっての解釈の仕方がそれぞれです。
「単に、死ぬために準備」だろ、と捉えている人もまだまだ多いのではないでしょうか。
私は、父、妻、母と3人を見送り、家族の死という身近な死を経験し、
段々と「終活」という言葉が、耳に入ってくるようになった気がします。
いまでは「終活」という言葉の捉え方も悪いイメージだけではないように思いますが、
高齢者のだけの問題だろうと考えていませんか?
「終活」という言葉をまだ身近に感じていない人にとっては、関わりたくない言葉なのかもしれません。
言葉の受け取り方は、各個人の環境や考え方等にもよると思うので仕方のないことかもしれません。
しかし、2012年を起点にすれば11年が経ち、
「終活」は更に多くの人の関心ワードになっているのではないでしょうか。
高齢社会が進んでいる中、更に「おひとり様」も増えている社会で、どんどん身近なワードになった。
でも、アンケート調査等を見ると、行動に移していない人の方が多いのです。
「まだ考えたくもない」「まだ先の事だ」「何をすればいいのかわからない」等々
「終活」という言葉からくるイメージも影響しているのではないでしょうか。
「自分が死ぬことなんか、考えたくもない」との思いが、心のどこかにあるのではないでしょうか。
自分なりのとらえ方をすればいいんだ
「終活」のとらえ方
あなたは、どんな定義でとらえていますか?
死ぬための準備
自分が死んでも周りの人に迷惑をかけないための準備
自分の身の回りの物品の整理をすること等々。
私は「終活カウンセラ-1級」という資格を得ています。
一般社団法人終活カウンセラ-協会での資格です。
そこでの「終活」の定義は
「人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ今をよりよく
自分らしく生きる活動のこと」としています。
ウキペディアでは
終活とは「人生の終わりのための活動」の略。人間が自らの死を意識して、
人生の最期を迎えるための様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する言葉である。
定義はそれぞれにあっても、人によって捉え方や考え方で変わってくるのでしょう。
単に「死に向けた準備」とだけとらえるのではなく、そこまでの日々を充実させるための活動として、
幅広くとらえていくことの方がいいのではないでしょうか。
おひとりさまの終活
それぞれの団体や書籍等での表現がありますが、
誰にでも必ず訪れる最期を見据えて、充実した生活を送れるようにしたいですね。
そのため、自分の意思を伝え自分らしく生きていけるようにすることが大事だと思います。
後悔することを無くすように。
特に、「おひとり様・おひとり様予備軍」にとっては、更に特別です。
エンディングノートを書いたとしても、その存在を明らかにしておかないと意味がありません。
家族がいる方は、家族に伝えたり話し合ったりすることができます。
「おひとりさま」は誰に伝えますか?
その「誰に」が大切なのです。