もしあと1年で人生が終わるとしたら?を読んで。

なぜ、「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」なのか

元気で生きている時、私たちはなかなか、その大切なものに気づくことができません。 
人生の終わりが近づいてきた時、初めて、それがなんであるのかを知ることが多いのです。

25年間、人生の最終段階の医療に携わり、3,500人を超える患者さんたちをお見送りしてきた
医師だからこそ、気づいたことだといいます。(著者 ホスピス医 小澤竹俊先生)

「死」を前にすると、人は必ず自分の人生を振り返るといいます。
そして、「いい人生だった」「自分なりに頑張った」という思いを抱える人も多いが、
「もっとこうしておけばよかった」
「こんなふうに生きればよかった」と
後悔の念を抱く人もいる。

だから、元気なうちに「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」を
考えてみることが、自分の人生を意味あるものにすることになるのではないでしょうか。

「終活」という言葉が流行っていますが、現実的には「何をしたらいいのか」「何から始めたらいいのか」が
わからず、先延ばしにしている人が多いと聞きます。

元気で生きているあなたにとって、あまりにも現実的ではないのですよね。
でも、この世に生まれたという「生」と必ず訪れる最期の「死」だけは皆同じ。
その間の「人生」は一人一人違い、あなただけのものです。

その「あなただけの人生」に仮の締め切りを設け、人生を振り返ることで
これからの人生を意味あるものにすることができるのです。
自分にとって本当に大切ものに気づくことができるのです。

締め切りを設けて考えてみるだけで、「どう生きるか」「大切にすべきもの」が見えてくる。

仕事もそうですが、「締め切り」がないと漠然として気合の入り方が断然と違ってきますよね。
(「期限のない仕事は仕事じゃない!」と言われたことがあります。)

そして、「自分らしさ」「自分らしく生きる」ということが分ってくるのではないでしょうか。

では、どうしたら「自分らしく」できるのか?

今までの自分が好きではないとか、否定したいことがたくさんあると考えてしまうと
一生懸命生きてきた「今までの自分」を否定することになってしまいますよね。

私たちは、常に小さなことから大きなことまで大事なことまでの選択を繰り返していますよね。
その選択の集合体が、その人らしさであり、その人の人生であるといえるのです。

人生の時間は限られています。
だからこれからも「今、自分がどうしたいか」「今、自分が何をしたいか」を
今まで以上に意識して行動し、その選択の集合体が
「自分らしく」になっていくのではないでしょうか。

「自分史」って聞いたことありますか?
文字通り自分の歴史のことです。今までの自分が歩んできた過去、実績です。
簡単な自分史を作ってみると、色々なことが思い出されるのではないでしょうか?
生まれた年から、いつ何があったとか、思い出を書いてみるだけでもいいのです。
今日までの過去、節目節目には色々な選択、決断をしてきていますよね。
思い通りになったこと、ならなかったこと、後悔していること等たくさんの出来事が
あったと思います。

過去は変えられませんけど、未来は変えられる。
自分史で言えば、未来は白紙です。
「自分らしく」でいっぱいにできる可能性があふれているってことですね。

仮の締め切りを設け、人生を振り返る。

「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」

きっと「自分らしく」自分の意思をもって進んでいけると思います。


この記事を書いた人

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長妻光行

「ひとりじゃない!!を感じながら日々を過ごせるように」を目的に

2020年4月 一般社団法人クオリティライフサポート協会 設立

事務的な準備・対策はもちろんのこと、同じような境遇の人たちと繋がり、心豊かな人生を愉しめる「場」をつくりたい思い、この仕事を始めました。