認知症、予想よりは減少

あなたは、認知症への不安がありますか?

全国の認知症高齢者数は、65歳以上の人口が
ほぼピークを迎える2040年には584万人になると、予想されています。
高齢者の7人に1人が認知症になる計算です。
2022年の433万人より141万人増えることになりそうです。

厚生労働省は2012年頃には、
2025年に約700万人にのぼると見込んでいたようですが、
今回、大幅に下がったことになります。

原因は・・・

原因は、軽度認知障害(認知症の前段階)から
認知症になる高齢者の割合が減り、
認知症と診断される人が減ったと考えられています。

「喫煙率の低下や高血圧、糖尿病など生活習慣病管理の改善、
健康意識の変化で、認知機能低下の進行が抑制された可能性があり、
健康を意識した生活が重要だ」とみられています。

予想より減ったとはいえ、
認知症になったらどうしよう、
誰に頼ればいいのか等、
心配は尽きないと思います。

住み慣れた街で、共生社会

認知症は、長生きすれば誰もがなりうる病気だと言います。

もし、症状が表れても、
住み慣れた街で安心して
暮らしていきたいと思いませんか?
でも、一人では無理、不安ですよね。

認知症高齢者の数の増加に伴い、
行方不明になるケースも相次いでいるようです。
2022年は延べ18,709人。12年から10年間で約2倍に。
地域の見守りが欠かせないようです。

私の亡き母も生前、1人で散歩に出かけて、
帰ってこられなくなったことが何回かありました。

近くの公共施設や交番から連絡があり、
迎えに言った覚えがあります。
家から近くても、解らなくなってしまうみたいです。

杖や介護カートに電話番号が書いてあると、
それを見て、連絡をしてくれるのです。

地域の助けって、ありがたいです。
地域での見守りは、これからもさらに大切になってくると思いますし、
誰もが関心を持ってもらい、認知症を理解して
みんなで見守っていける地域ができていけば、安心です。

「認知症は軽度から重度までさまざまで、
誰もが住みやすい共生社会作りが必要だ」とされています。

認知症基本法」という法律が、今年1月に施行されました。
「共生社会の実現」を目的に、
国や自治体の責務を定めており、
自治体が支援策を作るのに際し、
認知症の人や家族の意見を聞くことを努力義務とされました。

「当事者の声を聴いてほしい!」、これ、絶対ですよね。

認知症を理解して、地域でサポ-ト

認知症を根本的に治すことはまだできないようが、
進行を遅らせる薬は開発されているようです。

今までは、認知症に対する誤解や偏見があったように思いますが、
最近では、仕事や趣味を続けるなど、社会とのつながりを保つことが、
認知症の進行を遅らせる効果があるとわかってきたと言われています。

認知症になっても自立して暮らすこともできるようです。
安全に暮らしていくためにも、行政や企業のサポートは、
欠かせないです。
認知症になるリスクが高いと言われている生活習慣病の
予防のためには、
継続的な運動や、食生活にも注意が必要です。

まとめ

認知症は、病気だという認識を持ち、

予想より、増加スピ-ドは減少しているが、
これからも増えていく傾向です。
そのためにも、地域等での見守りが必要であったり、
それぞれが、「予防」という意識を
しっかりと持つことが大切ではないでしょうか。

自治体や医療機関による食事や運動などの
指導の強化にも期待したいところです。

最近読んだ本で、
現役介護士たっつん さんが書いた
現場での記録「認知症の人、その本当の気持ち」に感動しました。

もし自分が認知症で、施設にお世話になるのなら
「たっつん」さんがいる施設に入居したいと思いました。

認知症の人に、真摯に向き合ってくれます。

この記事を書いた人

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長妻光行

「ひとりじゃない!!を感じながら日々を過ごせるように」を目的に

2020年4月 一般社団法人クオリティライフサポート協会 設立

事務的な準備・対策はもちろんのこと、同じような境遇の人たちと繋がり、心豊かな人生を愉しめる「場」をつくりたい思い、この仕事を始めました。