調理技術が死亡リスクと関係がある?

一人暮らしの高齢者では、調理技術が高い人と比べて、
低い人では死亡リスクが2.5倍に上ったのに対し、
同居をする高齢者では調理技術と死亡リスクに関連は見られなかった。
(研究結果の詳細は「International Journal of Behavioral Nutrition
and Physical Activity」に2023年11月10日掲載された)。

自立して生活する日本人高齢者を対象にしたコホート研究が行われ、
一人暮らしの高齢者は、調理技術が低いと死亡率が高まる可能性のあることが分かった。
(東京医科歯科大学大学院国際健康推進医学分野の谷友香子氏らによるコホート研究)

調理技術は、
  「野菜や果物の皮をむくことができる」
  「野菜や卵をゆでることができる」
  「焼き魚を作ることができる」
など7項目について自己評価(研究開始時)してもらい、
調理技術と死亡リスクの関連を分析した結果です。

また、調理技術の低さは、
 調理頻度の低さ、
  野菜や果物の摂取量の少なさ、
  外出頻度の低さや身体活動時間の短さ
と関連していることも分かった。

研究結果からは、「調理技術の低さは死亡リスクと関連し、
この関連は同居の有無によって異なることが分かった。
つまり、調理技術の高い高齢者は、たとえ一人暮らしであっても
死亡リスクは上昇しないとも言える」としている。

調理をする人は外出や立位などの身体活動が増えるほか、
献立を考えることなどは認知機能の維持に働き、
結果として死亡リスクの低減につながっている可能性があると考えられる。

ここでも大切な「元気なうちに」

研究対象は、高齢者ということでしたが、
おひとり様にとっては、年齢に関係ない重要課題だと思います。
やはり、「元気なうちに」がキーワードですね。

最後まで自宅で過ごしたいと考えていても、食事の問題は大きいでしょう。
今は、高齢者向けの宅配サービス等がありますが、自分で好きなものを
食べることの幸せの方が大きいと思います。
食べる楽しみだけではなく、作ることも楽しみたいですね。


しかし、健康のことは配慮しなければいけません。
やはり、バランス良くでしょう。
献立を考え、食材を選び、調理をして
脳にも刺激を与え、身体を動かすことになります。
そのためにも「元気なうちに」、スタートしておくことです。

私は、いつの頃からか料理に興味を持ち始め、
料理番組・YouTube等を参考にして、料理にチャレンジしています。

数年前からはスイーツも自分で作ってみたくなり、
食べたいものをレシピを頼りに作っています。
手の込んだものではなく、簡単にできるものです。
同じものを作るにもいろいろなレシピがあります。
それぞれのレシピのいいとこ取りをして、
自分好みにチャレンジしています。


「高齢になっても料理をすることはいいことだろう」と
漠然と思っていましたが、
今回、このような研究報告を聞き、
おひとり様にとって「調理技術」が、大きな影響があることを知り、
いつまでも自分で作り食することを楽しみながら、
継続していきたいと思います。

あなたはどうですか?
料理していますか?
何から始めたらいいのかと考えているあなた。
「元気なうちに」始めて、慣れておくこと、「大切なひとつ」です。


この記事を書いた人

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長妻光行

「ひとりじゃない!!を感じながら日々を過ごせるように」を目的に

2020年4月 一般社団法人クオリティライフサポート協会 設立

事務的な準備・対策はもちろんのこと、同じような境遇の人たちと繋がり、心豊かな人生を愉しめる「場」をつくりたい思い、この仕事を始めました。