何となく記憶に残っているのかな?

今月も後見支援員として、Aさんに会ってきました。

相変わらず元気に過ごしているようで安心しました。
「こんにちは、また来たよ」「わかる?覚えている?」で始まるのですが、

「知らない!」との返事です。

でも、何となく記憶に残っているのかなと微妙に感じます。

8月のお盆が近いので、「お盆」のこと覚えている?と聞いてみました。
子供の頃のことは覚えていることも多いようです。
「おはぎ」とか好き?
「甘いものはあまり好きじゃない」
「でもドーナツが好きだった」

そんな昔の話をしながら、「たまには散歩とか外に出ることあるの?」と聞いてみたら
「ない」との返事。

その部屋は3階にあり、南側には高い建物がないので、
「この部屋からは眺めがいいからよかったね」と言ったら

「青い空が見たい、いい景色が見たい」と。

部屋の窓からも青い空は見えるけれど、景色としてはちょっと殺風景過ぎて物足りないのだろう。

毎日施設の中にいるのは、空調がきいていて快適かもしれないけど
時には、外の空気も吸ってみたいと思うのだろう。
Aさんに限らず他の入居者も。
自分一人では、自由にならないもどかしさを心の中で感じながら・・・・・

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長妻光行

「ひとりじゃない!!を感じながら日々を過ごせるように」を目的に

2020年4月 一般社団法人クオリティライフサポート協会 設立

事務的な準備・対策はもちろんのこと、同じような境遇の人たちと繋がり、心豊かな人生を愉しめる「場」をつくりたい思い、この仕事を始めました。