ここにくるまでに、これまでの人間関係に一応のけりをつけてきた。
一人一人に連絡し、現状を伝え、会いたい人には直接会ってお別れを告げてきた。
だから、ここまで会いに来る人はいない。面会はお断りしますと伝えてある。
だって、私には私しかいないのだ。結婚だってしていないし、子供だっていない。
親に頼むこともできない。旅立ちの服を選ぶのだって、自分でやらなきゃ、誰もしてくれない。
人生なんて、本当に蓋を開けてみないとわからない。(「ライオンのおやつ」より)
なんとも切ない、ドキッとする。
30代前半の女性が余命宣告を受け、最期を迎えるポスピスを決めひとりで行った。
人・物すべてを整理して別れを告げた。
若いのに、なんと心の強い女性なのか。
色々考えさせられる事が多かった。
自分だっていつ同じ様な状況になるかも知れない。
自分だったらどうするだろう? 同じようなことができるだろうか?
主人公の女性だって、そう簡単に決断できたわけではないと思う。
せざるを得ない状況になってしまった。選択肢もない状況。
人生を1秒でも長くするよりも、最後の生活の質を優先したのだと思う。
1回読んで、すぐにもう1度読みたくなり読んでしまいました。こんなことは初めてです。
あなたの人生は思い通りですか?
私は、二十歳前後に考えていた人生とは全然違います。
想像を絶するというほどではないのですが、想像とは全く違います。
節目節目は自分の決断で進んできたので、後悔はありません。
これが自分の人生なのだと受け入れています。
おひとり様と言う状況になりましたが、
これからも自分の人生を邁進していきます。
しっかりと対策しないといけないな。